大江山散策コース02
~西山・松山・笹山・蔵岡地区~
※ 小さな美術館「季」から蔵岡方面に行く場合、農道を歩いていくと近道になります。
① 西山の地蔵堂・山崎汎昌の歌碑
西山地区の街道から一本入った道路沿いに、地蔵堂とその脇に江戸後期から明治にかけて和歌で活躍した山崎汎昌(やまざき ひろまさ)の歌碑があります。
歌碑の文字は風化が進みはっきり判読できませんが、山崎汎昌をしのぶことができます。
② 西山神社(神明宮)・庚申塚
松山方面に進んでいくと西山神社に行き着きます。
神社は神明宮で、祭神は「天照大神」です。創立年代ははっきりしません。
神社入り口の門柱の文字は、建部遯吾(たけべとんご)によって書かれたものです。
また、境内には庚申塚と湯殿山の石塔があり、当時の人々の生活の一端に触れることができます。
③ 西山稚児池跡碑
西山神社から砂丘地の畑に降りていったところに、以前、稚児池のあった西山グラウンドに行き着きます。
グラウンド入口付近には、ここが砂丘湖の稚児池であったことを記念して建てられた大きな碑が建っています。
この碑の文字は佐野藤三郎によって揮毫されたものです。
碑の裏には、稚児池のいわれが記されています。
④ 松山神社(諏訪神社)
大江山地区では最も高い所に位置しており、神社は諏訪神社で、祭神は「建御名方命(たけみなかたのみこと)」です。
創立年代ははっきりしません。
境内には国土地理院の三等三角点があり、ここがこの地区の高度を測るポイント地点だったことがわかります。
⑤ 真光寺
松山地区にある真宗大谷派の寺で、開基は古く室町時代に高森村(現豊栄市)に極楽寺を建立したのが開基といわれています。その後、1633年に現在地に移りました。
本尊は「阿弥陀如来」です。
境内には、鐘楼・経堂・六角堂などがあり、六角堂は市の指定有形文化財です。
⑥ 旧大江山郵便局
大正時代に近代様式を取り入れて建てられた近代洋風建築物で、永らく郵便局として使われていました。
今は使われなくなって久しいですが、当時の近代建築のなごりをしのぶことができます。
⑦ 松山の忠魂碑
旧大江山郵便局のすぐ近くに松山の忠魂碑の建つ場所があります。
日露戦争でなくなった戦死者を悼み大正4年建てられたもので、碑の文字は当時の陸軍大将福島安正の揮毫(きごう)によるものです。
⑧ 直り山神社(諏訪神社)
諏訪神社で、祭神は「建御名方命(たけみなかたのみこと)」です。
享保2年(1717)の創立とされ、伝統ある奉納神楽があり、今から140年前より氏子により伝え続けられています。
神楽は祭りの8月30日に奉納され、一般向けに余興舞が行われます。
⑨ 小さな美術館「季(とき)」
大江山地区では唯一の美術館で、白と黒の外観が目を引く自宅と別棟を美術館として開放しています。
広い分野での企画展示が、入れ替わりで行われています。
⑩ 細山神社(諏訪神社)
神社は諏訪宮で、祭神は「建御名方命(たけみなかたのみこと)」です。
創立年代ははっきりしていません。
同境内に神明宮が明治20年までありましたが、その後諏訪社に合祀されています。
⑪ 蔵岡神社(諏訪神社)
上杉氏時代に領主の米倉庫があり、阿賀野川の河畔に船着き場があったという蔵岡地域です。
創立年代ははっきりしていませんが、神社は諏訪宮で、祭神は「建御名方命(たけみなかたのみこと)」です。
⑫ 笹山神社(神明宮)
海抜4.2mの小高い所に建つ神明宮で、祭神は「天照大神」です。同じ敷地内にこの地区の集会所が建っています。
⑬ 大江山公園
新潟市は、「自然」と「遺跡」という地域特性を生かして公園を整備しました。
園内には、管理棟・縄文広場・ビオトープ・縄文の杜・東屋・遊具などがあります。
管理棟は4月末から10月末まで開放されており、深鉢型土器のレプリカを見ることができます。
また、園内の一角に、蔵岡の歴史を物語る庚申堂が建っています。