大江山散策コース04
~大淵・西野・江口・三百地区(その2)~
① 大江山農村環境改善センター
農村の生活環境と農業及び地域の健全な発展を図るために造られた施設で、複合施設として使われています。
大江山連絡所・公民館・図書館・土地改良区等が併設されています。
この施設の前には、佐野藤三郎の揮毫した石碑が建っています。
② 大淵の池
地域の景観や生態系の保全などの目的で整備された場所で、ビオトープ池・遊歩道や水路・カブトの森などが整備されています。
フィールドワークの貴重な場となっています。
③ 野送り地蔵と宝塔塚
旧大淵街道の傍らに、玉垣に囲まれた四基の塔とお堂があります。
ここは昔、火葬場で、入り口のお堂の中には、塔を中心に六体のお地蔵様(野送り地蔵)が安置されています。
昔は、葬式のたびに、お花や茶碗山盛りの御飯が供えられたといいます。
四基の塔は宝塔塚、別名「御題目塚・法華塚」といい、大遠忌などのたびに建立されたといいます。
④ 西野の神明宮
創立年代は不詳ですが、天明6年(1786)に再建したと言われています。
⑤ おさつ塚
西野地区の入口付近に塚の立っている場所があります。
風化により塚の文字は読み取れませんが、「おさつ塚」といい、次のような伝承話があります。
しかし、盗みや放火などの癖があり、村人も困り果てました。
村人は、「蒲原神社の祭りに行こう」と誘い出し、村はずれで生き埋めにしてしまいました。
それ以来、雨の日になると、泣き声が聞こえてきました。
そこで、伊藤清左衛門という人が、塚の上に供養塔をたて霊を慰めました。」
塚の供養塔の文字は読み取れませんが、当時の人々の思いを偲ぶことができます。
⑥ 西野の諏訪神社
創立年代は不詳ですが、寛政7年(1795)に再建したと言われています。
⑦ 西照寺(曹洞宗)
⑧ 伊藤ぶどう園
約1町歩のぶどう畑にいろいろな種類のぶどうを栽培していて、シーズンにはぶどう狩りを楽しむことができます。
⑨ 三方口の地蔵様
江口・大淵・岡山への分岐点にある地蔵様です。
昔、寒中吹雪の際にここを通る人がよく凍死しました。
そこで、村民で相談して地蔵菩薩を祭り、併せて、通行人の避難所も作りました。
それ以来、この道を通る人の死者はいなくなったといわれています。
⑩ 林徳寺(真宗本願寺派)
江口地区にある寺で、歴史は古く、開基は文禄年間(1592~96)に関東管領足利満兼の重臣、真谷彦四郎家里の子孫が、本願寺10世の証如上人から「釈徳誓」の法名と三百代御本尊御影一幅を受け、江口村に一寺を建立したのが始まりとされています。
水害のため、享保年間(1716~36)に同村高見小路へ移り、さらに寛政元年(1789)に現在地に移転したとされています。 本尊は「阿弥陀如来」です。
境内に、松尾芭蕉の「稲妻や顔の処(ところ)に芒(すすき)の穂」という新旧の句碑が建立されています。
⑪ 宝泉寺(曹洞宗)
帆刈六郎兵衛の父は豊臣氏の家臣でしたが、大阪落城後、僧籍に入り「寒宗」と号しました。帆刈六郎兵衛はこの地の荒野を開拓する一方、元和9年(1623)に寺庵を創開しました。
これが宝泉寺の始まりといわれています。
本尊は「釈迦牟尼仏」です。
⑫ 江口の八幡宮
創立年代ははっきりしません。
祭神は「誉田分尊(ほんだわけのみこと)」と合祀「天照大神・建御名方命(たけみなかたのみこと)」です。
帆刈六郎兵衛一家の守護神だった天照大神(神明宮)が明治41年(1908)に合祀され、淀木家の守護神だった建御名方命(たけみなかたのみこと)(諏訪神社)も明治42年(1909)に合祀されました。
境内入口には、建部遯吾の揮毫した門柱があります。
また、境内には合祀記念碑があります。
⑬ 三徳稲荷神社
赤い鳥居が美しいです!
三徳稲荷神社のホームページ
⑭ 三百地の諏訪神社
創立年代は、はっきりしません。
神社の脇に「すわの宮公園」が併設されています。